いとうみちろうお仕事情報

過日ですが、4月3日発売の「イネ・米・ごはん大百科 第6巻 お米の歴史」(ポプラ社) の挿絵を担当いたしました。

全六巻のお米に関する児童書で、その6巻の挿絵を描いています。他の方が担当されたマンガやキャラクター、その他写真資料も充実し、大人が読んでも十分基本的な資料になると思います。日本人の生活に関わりの深い「お米」というテーマで勉強になることも多く、やりがいのあるお仕事でした。

けっこう密なスケジュール進行だったのですが、すべてのイラストが完成し、納品が完了し、編集者の方のチェックもOKで、やり遂げた充実感でホッとしていたところ、後日他の確認工程で「弥生時代は赤米(あかまい・あかごめ)が主流で、当時のお米や水田の稲穂は赤みがかっている」という指摘がはいり、その時代に関係するお米や水田のイラストを急遽全部赤っぽく修正したりしたのは、今となってはいい思い出です(笑)。フツーだったらどうしても黄金色の稲穂を思い浮かべてしまうので「赤っぽい」なんて考えも及びませんでした。そういったことを学べるのも楽しみの一つです。結構弥生時代の水田の復元画で黄金色の稲穂になっているものが多いので、どこかで「弥生の水田は赤っぽいんだぜ・・・!」とドヤ顔でうんちくを披露する機会が一生に一度くらいあるといいですね・笑(もっとも黄色い田んぼがなかったわけでもなさそうですが)

おそらく図書館に置かれることをメインに想定している本なので、大きな書店でもなければあまり棚に並ぶことはないと思いますが、ご興味のある方は自宅待機のおともにお手に取っていただければ幸いです。